
読みやすい文章の書き方:読者に優しい「言葉の選択」編
目次
読者が「読みやすい文章」を書きたいけれど、自分の文章はーー
◆「読みづらい」と言われる
◆読みづらくないか心配になる
といったお悩みを耳にします。
「読みやすい文章の書き方」には、様々なコツがありますが、その中でもーー
1.見た目&リズム
2.言葉の選択
3.全体の構成
の3つのコツを押さえると結果が出やすいです。
当記事では、この3つのうちの2つ目。
文章を書くときの「言葉の選択」にフォーカスして「読みやすい文章の書き方」を紹介していきます。
1つめのコツ「見た目&リズム」については、公開中の
読みやすい文章の書き方:スマホ読者が喜ぶ「見た目&リズム」編
をご覧ください。
ご参考になれば幸いです。
3つ目のコツ「全体の構成」は、2025年7月末にUP予定です。
もしよろしければ、当ブログのチェックをぜひよろしくお願いします。
「言葉の選択」が大切な理由
文章が読みづらい原因の1つに
◆「日本語英語」の乱用
◆「解説なしの専門用語」の使用
など「言葉の選択が適切ではない」というのがあります。
「日本語英語」も「専門用語」も、分かる人と分からない人に別れ「読み手(読者)」を選んでしまうものです。
読者にとって「意味不明な言葉」が出てくれば、別途調べなくてはいけなくなる…。
そうすると、読者はなかなか文章を読み進めることができなくなり「読みづらい文章」と判断します。
だからこそ、文章は「調べなくてはいけない言葉」の選択がNG。
読むのをやめて、他の筆者が書いた記事に行ってしまう読者が多数いるからです。
ちなみに、文章を書く前にーー
◇情報を必要としている方
◇悩みがある方
◇ステップアップしたい方
◇どの年代に向けるか
など「誰に向けて書くのか(読者ターゲット)」を決めておくことは基本です。
これは「伝えたい知識や経験を『伝えたい相手』に伝える」ための技術であって「筆者が読者を選ぶ」行為ではありません。
どのようなジャンルでも年代でも、知識や流行など「言葉の取り入れ」には「個人差」があります。
「これくらい知っているだろう」や「知っていて当然」といったお気持ちは禁物です。
せっかく試行錯誤して仕上げた文章。
読むのを途中で放り投げられるのは悲しいですよね。
だからこそ「読みやすい文章」を書くならば「言葉選び」は大切なのです。
ここからはーー
1「日本語英語」
2「専門用語」
をそれぞれの「言葉の選択方法」を解説していきます。
1「日本語英語」は「言い換え」or「一言解説」
「読みやすい文章の書き方・言葉の選択編」1つめは「日本語英語」です。
時代的に色々な言葉が、日本語英語いわゆる「カタカナ」で表現されることが多くなってきました。
「そんな言葉、いつから使われるようになったの?」
なんてこと、ありますよね。
知っている知らないは「学力や知識量や年代にもよるだろう」と思う方もいらっしゃるようですが、そうでもありません。
筆者の知人である20代女性研修医と30代男性銀行員。
両者ともに、プライベートではスマートフォンを、仕事ではパソコンも使用します。
一見、日本語英語にもカタカナ語にも問題ないようなお二人ですが、共通して「スパム」をご存知ではありませんでした。
インターネットにおける「スパム」の話だったのですが、お二人とも食べ物のほうを思い浮かべたとのこと。
こういうことがありますので、読者の背景は関係なく、日本語英語を気軽に選択するのはオススメできません。
では、どうしたらいいのか?
2つのポイントを紹介します。
ポイント1:言い換える
日本語英語(カタカナ)は、日本語英語が「使われる前にあった言葉」に言い換える。
そうすると、多くの読者に「分かる言葉」となり、読者は引っかかることなく先を読み進めることができます。
以下、例文です。
ー・ー・ー
例)
原文:◯◯するならば、スパム対策が必要不可欠です。
▶◯◯するならば、たくさんの「迷惑メール」で、大切なメールを見逃さないよう対策が必要です。
▶◯◯するならば「不必要なしつこい広告」がコメント欄を埋めないよう対策が必要です。
ー・ー・ー
といったように、文章の内容に合わせて「別の言葉に言い換える」と、読みやすい文章に変身します。
プラス、下線部のように具体的な方法などを書いておくと親切です。
ポイント2:前に一言解説をつける
日本語英語(カタカナ)は、言葉の前に「一言解説」をつけてから使用する。
そうすると、多くの読者が「日本語英語」を自然と受け入れてくれます。
以下、例文です。
ー・ー・ー
例)
原文:◯◯するならば、スパム対策は必要不可欠です。
▶◯◯するならば、迷惑メールや不必要なしつこい広告といった「スパム」への対策が絶対に必要です。
▶◯◯するならば、無差別に多量に送信されてくるーー
・迷惑メール
・不必要な広告
・架空請求
・悪質なリンク先のURL
といった「スパム」への対策が絶対に必要です。
ー・ー・ー
といったように、日本語英語の前に「一言解説を入れる」と、自然にわかりやすい文章になっていきます。
2「専門用語」は「一般的な言葉」or「一行解説」
「読みやすい文章の書き方・言葉の選択編」2つめは「専門用語」です。
例えば、豊富な知識と経験がある「その道の専門家」が「同業者に解説」するなら「専門用語の使用」は問題ありません。
しかし、相手が「初心者さん」や「専門外の方」であった場合、解説の手段が
◆口頭(セミナー・講義・講座など)
◆文章(Web記事・資料・冊子など)
のどちらであろうと「相手が理解できる言葉で解説」する。
それが、何かを伝えるときの「作法」だと言えます。
また「知らない相手に教えてあげている」ではなく「知ってほしい相手に伝えさせてもらっている」という気持ちで解説することが、お相手(受講生や読者など)への礼節ではないかと思うのです。
では、どうしたら良いのか?
こちらもポイントを2つ紹介します。
ポイント1:一般的な言葉にする
専門ならではの言葉「専門用語」は、一般的に使われている言葉にする。
そうすると、多くの読者に「分かる言葉」となり、読者は引っかかることなく先を読み進めることができます。
以下、例文です。
ー・ー・ー
例)
原文:病院で異常なしと言われた腰痛は「臀部(でんぶ)をセルフマッサージ」すると、痛みが和らぎます。
▶病院で異常なしと言われた腰痛は、自分で「おしりをよくマッサージ」すると、痛みが和らぎます。
ー・ー・ー
といったように「一般的な言葉にする」と、スルッと読める文章になります。
ポイント2:後に解説を入れる
専門ならではの言葉「専門用語」は、言葉の後に解説を入れる。
専門用語は「一般的な言葉に変換できない」ような単語もあるでしょう。
そのようなときは「小学6年生に説明するつもり」で、専門用語の後に「◯◯とは」と、解説をいれてください。
以下、例文です。
ー・ー・ー
例)
原文:Web記事を書くならば、SEO対策をすることで、より多くの人に読んでもらえるようになります。
▶Web記事を書くならば「SEO対策」をすることで、より多くの人に読んでもらえるようになります。
「SEO対策」とは簡単に言うと、読者がWebで知りたいことを検索したとき、自身の記事が1ページ目に表示されるよう工夫することです。
日本語では「検索エンジン最適化」といいます。
この「SEO対策」について、もっと詳しく知りたい方は、公開中の記事「◯◯(記事タイトルにリンクを貼る)」をご覧ください。
ー・ー・ー
といったように「専門用語の後に解説を入れる」と、理解しやすい読みやすい文章となります。
ちなみに、解説を専門用語の前に入れてしまうと、初心者や専門外の方にとっては、何を説明されているかわかりません。
これは、分かりづらい文章につながりますので、専門用語の解説は「後に入れる」ことが、おすすめです。
あとがき「言葉の選択」で読者に優しくあれ
ここまで「読みやすい文章の書き方」をーー
1「日本語英語」
2「専門用語」
など「言葉の選択方法」にフォーカスして紹介してきました。
文章を書くうえで、こうした「言葉の選択」は、読者への気遣いであり優しさです。
「読みやすい文章を書きたい」
このようなお気持ちで当記事にたどり着いた皆様は、すでに読者に優しい筆者さんです。
「読みやすい文章を書きたい」と思う皆様が「読者に優しい言葉の選択」をされることを、心から願っております
当記事がお役に立てましたら幸いです。
「読みやすい文章を書きたい」
「読みやすいブログ記事を書きたい」
「読みやすいWeb記事を書きたい」
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