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一石〇長? 「立ち仕事×ライティング」いいことだらけの秘密

「立ち仕事」のように書く! 肩こり知らずの「スタンドライティング」

椅子に座ってではなく起立したまま文章を書くことで、肩こりもなく、息苦しさとも無縁なスポーティな感覚で文章を書ききることができます。

しかも、これによりポップで躍動的な切れのいい文章が書けるのです。

この執筆法は、長年、長時間にわたって執筆を続けてきた結果、首と肩のコリが慢性化し、執筆意欲までが一時低下した私が、追い込まれに追い込まれた末に考え出した方法です。

どんな状況に陥ろうとも書き続けなければならないプロの書き手が、「職業」として質の高いものを書き続けるための究極の執筆法とも言えるでしょう。

なぜこの執筆法が、そのような多くの効果を伴うのでしょうか?

私自身が自らの体を実験台に、1日10時間以上何十日にもわたって、この「スタンドライティング」を研究した結果、その理由の多くがあきらかになりました。

それは、机の上にもうひとつ台をのせて、その上にパソコンを置き、パソコンと自分の目線を同じ高さで執筆することに、その秘密が隠されています。

首の骨が伸びたまま、さらには背中が前かがみにならないでピンと伸びたまま書くことになるので、首と肩に負担がかかりません。

そのため、首や肩がこることがないのです。

両手はといえば、脱力して前にぶら下がっています。

力が多少入るとすれば、肘から先の部分だけです。だから疲れにくいのです。

さらにもうひとついい点があります。

長時間座りっぱなしで文章を書いていると、だんだんと鬱々とした、動きのない、悪く言えば「抑揚のない心」が奏でる文章になってしまいがちです。

この状態になると読んでいる人が退屈に感じる文章しか書けなくなります。

しかし立って書くとどうでしょう。

立った姿勢によって躍動感のある心がつくられます。

そして、その心が、メリハリのきいた文章を勝手に創出してくれるのです。

私はこの「スタンドライティング」を、店頭で立って仕事をするアパレルの販売員さんを見て思いつきました。

立ち仕事の人たちは、1日8時間近く立ったままで仕事ができますよね。

しかもみなさん首も肩も凝るようなことはありません。

ならば、執筆を立ち仕事だと考えることにより、自分にも肩こり知らずの長時間執筆ができるのではないかと考えたのです。

たしかに自分のことを思い返しても腑に落ちました。

講演会やイベントなどで立ちっぱなしで仕事をした後には、肩こり、首こりなどはなく、爽快な疲労感に包まれ、充実した気持ちで1日を終えることができたものです。

そうならば、立ちながら執筆することで長時間作業が可能になるだけでなく、肩こりも同じような気分が味わえるのではないかと考えたのです。

実際にやっていると、やはり予想通りの効果が得られました。

首こり、肩こりはなく、変わりに足に多少の筋肉痛が残ったのです。

しかしその痛みもスニーカーを履くことでほとんどなくなりました。

実際、ずっと机に向かい、地味に作業して終えた1日とは大違いで後味のいい思いをすることができました。

文章のクオリティも上々です。疲れた感じの「やらされ感」たっぷりの文章とは違う、イキのいい文章を書く事ができました。

さて、この「立ち仕事」のように書く「スタンドライティング」にはうれしいおまけがついてきます。

それはダイエットになる、ということです。

座ったまま長時間書き続けた時よりも筋肉の運動量が多いので、カロリーの消費量も多くなると言う訳です。

「書いてばかりいたから太った」ではなく、「書くことによってやせた!」という奇跡のような状態を作り出すことができるのです


潮凪道場 塾長 潮凪 洋介

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