ニューヨーク在住 七夕 女織
- ニューヨークから国際通話にて執筆のレッスンを受けさせ頂くようになったのは、2016年の10月の体験レッスンが始まりでした。私は100%出版保証されていたビジネススクールの講座を受けていて、そこでの原稿が書けなくて焦っていました。その上、ブログの更新も早く出来ない、フェイスブックの投稿さえスムーズに書けないサイバー迷子でした。このような意味不明な人間は相手にして貰えないのが普通です。しかし潮凪先生は、ベストセラー作家でいらっしゃるにも関わらず、そんな状態だった私にさえ、文章をチェックして頂くチャンスを下さいました。
潮凪先生のレッスンを受けさせて頂きビックリしたのは、伝えたいことが自分の中でまとまっていない内容さえも、他の人に教えることが出来るレベルにまで引き上げて書かせてくださる事です。わずかレッスン3回目の時点で、文章を書く流れを掴めたのを覚えています。それからスラスラと書けるようになりました。潮凪マジックです、私は魔法にでもかけられたようでした。
潮凪先生のご著書【書くだけで「人生」は動き出す】を手に取って知ったのは、マンハッタンの紀伊國屋ブックスを偶然歩いていたときのことです。私の「サウンドセラピー」の出版企画書はOKを貰っていたのですが、文章のトーンについてはNGでしたので、七夕女織なら、こう書く、自分の世界観作りを模索している最中でした。「これだ!」この繊細で、きちんとした綺麗な言葉の芸術に、目から鱗でした。同時に安心しました、だってエッセイスト養成講座を主催されていたんですから。
実際には、【書くだけで「人生」は動き出す】に巡り会って3ヶ月後から本格的にレッスンを始めて頂き、2017年の3月末に一冊の本が書き上がりました。やると言ったら絶対やるニューヨーカーのド根性に圧倒させてしまったのか、潮凪先生からも煽りを受け、最後のほうは覚醒しながら、人様には見せられない程ナリフリ構わず、書いて書いて、書き切りました。その時の私は出版できるベネフィットを失いたくなかったから。
結果としては、約束されていた出版社から出版される事はありませんでした。理由は知らされていませんが、同じ時期に入稿した友人達の本も出版される事はありませんでした。(おひとりだけ出版できた方はいます。)
よくある事です。私は短期間で一冊の本が書けたんだから、この状況に感謝しております。そして、潮凪道場のフェイスブックでオンデマンド出版の投稿を読んで、気持ちを切り替えることにしました。
2017年の6月から、セルフ出版の準備を始め、8月28日に電子書籍【聞くだけでココロが軽くなる「癒しの音」の楽しみ方】を発売して、10月23日に、同タイトルのペーパーブックの販売開始です。例えばワードプレスでホームページを開設するような手軽さで、セルフ出版が出来たかと言うと、そうではありませんでした。色々調べまくって、勉強しまくりました。まわりに経験のある人がいなかった事もあり、誰にも聞けず、時間がかかりました。私なりのこだわりが、余計に時間を奪ったようです。しかし、遂にはゼロからイチになったのです!
Amazon電子書籍やオンデマンド出版の良いところは、自分メディアを発信するプラットフォームを育てることが出来ると言う点だと思います。せっかく書き上げた原稿を、出版社からリリースさせて貰えない事が起こったとしても、Amazonで自分メディアを発信する地盤が出来ていれば、方向を切り替えて対応していけるからです。
私自身、インディーズCDを数回作ってまいりました。インディーズとは自主製作と言う意味です。インディーズだったからこそ、自分で書いた曲は、そのイメージに合うアレンジャーやプレイヤーと組んで音楽を仕上げられたし、レコーディングをニューヨークで行っても誰からも文句を言われません。アルバムジャケットの写真やデザインも、自分で描いたイメージを反映させてくれそうなクリエイターと組んで、みんなで作ってきました。
今回の書籍のセルフ出版は、インディーズCD制作の経験と反省が多いに役立ちました。またYAMAHAクラビノーバ自動演奏用の譜面の出版業務や、キャノンでのDTP(デスクトップパブリッシング)プリンタ開発プロジェクト推進業務の経験が無かったら、独りで仕切るのが難しかったとは思います。幸いにも、チーム七夕女織は快調に運行されました。グラフィックデザイナーの井上剛さん、電子書籍レイアウトくるみ出版舎の斎藤猛さん、ヘアメイクを担当してくださったHazuki HairのAYAKAさん、そしてフォトグラファーのJackさんと彼のリタッチスタップ、これだけの異業種メンバーと一緒に出版の準備を致しました。
音楽も書籍も、出版は決して独りでは出来ません。文章は私独りで書いたものであっても、最後の章まで丁寧に御指導くださった潮凪先生には、言い尽くせない感謝をしております。これからも、ずっと御指導ください。私よりもお若いのに、頼ってばかりでごめんなさい。