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溢れ出る感情で「酔筆」せよ――脳内麻薬が書く習慣を病みつきにする

酔筆(すいひつ)とは「まるで酔ったように、陶酔して感情を文字にのせて書く」という執筆法です。

オリジナルの造語で、私が主催している文章道場で「もっと入り込んで、酔筆してください!」などとよく使います。

これをするだけで、道場の生徒さんの多くは「書くことの虜」になります。

書くことが楽しくて仕方なくなってしまうのです。

書き終えたあとは疲労感ではなく、スカッとした爽快感を身にまとうのです。

おそらく脳内にドーパミンが分泌され、脳内に快楽ホルモンが分泌されたような状態になるのでしょう。

私が書籍の原稿を書く時も同様です。

書き終えたあとに味わう、爽快な後味がたまりません。

そのたびにこのような「快感」を仕事にすることができて「ああ、ありがたや!」と感謝の念がわいてくるものです。

快感なのはなにも書く側だけが得られるものではありません。

実はこの快楽の感情は文字に「言霊」として乗り、読者の視覚に飛び込み、その人の脳の中までその波動を伝えます。

文字の羅列が感情に与える振動、つまり「快」の共鳴を呼び起こす波動が、読者の脳の神経回路に深く入り込み、感情に影響を与えるのです。

これはあなたにも簡単にできる執筆の必殺ワザです。

 

 

酔筆スイッチの入れ方

やり方はとても簡単です。

大好きな趣味、大好きなアーティスト、大好きな恋人、あるいは子ども、ハマって楽しくて何時間やっても疲れない仕事など、大好きなことを思い出してみてください。

あなたが「書けるネタ」「書いていて楽しいネタ」そして「読んでいて楽しいネタ」は、その「大好きなこと」のなかに無尽蔵に存在しています。

一回でもスイッチが入れば、書いても書いても書ききれないほど、怒濤のように書きたい感情、書きたい知識が湧き上がるようにできているのです。

それは私の脳もあなたの脳も同じことです。

一度、大好きなことについて、その楽しさ、愛しさ、すばらしさを「誰かに伝える」つもりで、文字を書き殴ってみてください。

まずは、3分だけ書いてみてください。

3分以上は書かないつもりで、ハードルを下げるのです。

すると、あなたはあることに衝撃を受けることになります。

あなたのペンは3分ではとても止むことなく、まるで取り憑かれたかのように動き続けるからです。

あるいはPCのキーをこれでもか! と叩き続けるのです。

書くのをやめる――そのことを想像しただけで、ストレスすら感じます。

これが「酔筆」です。そしてこれこそが、本当の執筆なのです。

魂の底から感じていること、人に伝えたいこと、価値があると思っていること……。

それらを思うがままに文字すること。感情を文字にのせ、少々の誤字脱字等は気にせず、まるで文字に自分が乗り移ったような気持ちで、自分が文字そのものになったようなつもりで「酔筆」するのです。

恋愛や自由人生をテーマにした私の著書は、この「酔筆」によって書かれたものがほとんどです。

酔筆の度合いが強ければ強いほど、魂がうまくのった文章を書くことができます。

そして、そのような作品こそがベストセラーとなってきました。

逆に、頭がよく見えるように小難しく、面白くも何ともない解説を書いた感の強い本は、売れ行きもいまひとつだったような気がします。

好きで好きでたまらないことを、溢れ出る感情で「酔筆」する。

それによって書くことがやみつきになったらしめたものです。

楽しくてやめられない――その作業が幸運を運んでくるのですから、もう言うことはないですね。

まずは自分の心の世界に酔って酔って酔いしれて、思うがままに書きなぐってください。

自分の気持ちが酔えない、書いていて心がワクワクしないテーマはどんどん切り捨てていってほしいのです。

そのテーマの中には、書いていて楽しいことも読者を喜ばせることも、そしてあなたの未来を輝かせる幸運を呼ぶ波動も存在しないからです。


潮凪道場 塾長 潮凪 洋介

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